近況

3月には「活字を知る勉強会」があった。

種字の地金彫り名人・清水金之助氏の実演をメインとした会で、
私も資料作りなどに関して部分的にお手伝いさせていただいた。
(種字とは母型を作るための型。活字は母型から鋳造する)

たとえばチラシ用に、写真を撮ったりした。
こんなふうに…。




資料作りの関係で、昔買ったマクロレンズが大活躍だった。
しかしどうしてマクロレンズなんて持っていたのだろう、
ネイチャーフォトでも志していたのだろうか、まったくの謎。


実演会は沢山の方が来ていて、私自身大変勉強になった。
詳細はまたアップする予定。

私に関して言えば、地金彫りを目の当たりにして母型について勉強してから、
文字に対する認識がかなり変わったと思う。

たとえば、母型の製造に手彫りの種字が使われなくなっていったのは昭和30年(1955)
ぐらいからとされていて、ということは逆に、それまで活字は全て手彫りの種字から
生まれていたということになる。
(それが本当に「全ての活字」なのか、あるいは「多くの活字」なのかは不勉強ではっきり
分からないのだが、機械式母型彫刻機の普及が1949年以降なのだから
やはり少なくとも1948年以前に関して言えば「全ての活字」なのだろうか)

そのことを知ったとき、心底ぞっとして、未だに昭和30年より前に発刊された本をめくるときには
「この文字全部が元は手彫りで…」と考えて平静でいられない。

古めの本を読む習慣のある人ならば昭和30年以前の本といってそれほど珍しいと
思わないはずで、実際古本屋に行けばそれくらいの時代の本はまだいくらでも買うことができる。
なんだかすごい気もするが、それだけめまぐるしいスピードで印刷にまつわる状況は
変化しているとも言える。


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